最期の煌めき

何日もかけて花を作っていると

ガラス瓶に挿された花も

やがて枯れていきます

盛りを過ぎ

生気が失われつつある様は

水を変えてあげるたび

どこか安堵の表情を見せているように感じます

そのままずっと一緒に

日々を過ごしていくと

花も葉も色味をくすませながらも

枯れていく直前の煌めきを

見せてくれます

花びらも葉先も透き通って

陽の光も吸い込むように柔らかく輝きま

人も花もきっと

誰にも気付かれなくても

こんな最期の煌めきを放っているのでしょう